巨神と人々
◆巨神と人々 |
神々の戦いから幾万の
昼と夜を経て、巨神の骸の上で、
やがて生命が栄えた。
巨神から生まれた者は
巨神へと還る。 ―――
広大な体躯を大地として
草木が生い茂り、その自然の中で、
人々は巨神からの恵みに感謝を
ささげながら、長い年月をかけて
文明を発展させてきた。
ヒトの姿をしたホムス族、神出鬼没のノボン族、巨神の頭頂部に住まうといわれてるハイエンター族。
知性を持った3つの種族は、あるものは孤高を保ち、あるものは互いの生活に溶け込みながら、
巨神の上に住まうものとして、それぞれ平穏な時をおくった。